30年前には論理的無矛盾性を証明する論理があったらしい

ちょっと顔を出した 会社説明会で吹きそうになったことがあったのでメモメモ。

自称元技術者の人事の方による、「私の初めての仕事エピソード」。
以下は30年(弱)前の話だそうです。


帳票出力のプログラムを作るのが、数ヶ月の研修が終わって初めての仕事だったそうです。指定のフォーマットで印刷するプリンタに印刷指令を送れ、と。
でまー、先輩諸氏の力を借りながら、取り敢えずコードを書き終わって実行してプリンタのところに行っても、プリンタから何も出てこない。
プリンタの電源とかを見ても正常。
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となって、ふと画面を見ると、ソースコードの一部に赤い点滅とともに「論理矛盾が発生しました」と、表示されていた。
そこを修正して再実行。プリンタの前まで走っていった・・、が何も出てこない。画面を見ると、今度は違うところに赤い点滅が・・。
繰り返すこと半日以上。翌日の昼に、ようやく初成功し、それを持って仕事を振った先輩に提出したのだとか。

一言で言って、『そんなくだらないウソつく必要がどこにあるの?』ってことですね。
「論理矛盾が発生しました」こんなエラーを、ソースコードレベルで指摘してくれるシンボリックデバッガがあったら、私だったら10万でも20万でも買いますがな。どー考えてもそれは構文エラーとか、型変換エラーだと思う。
つーかデバッガも起動せずに、ソースコードレベルで指摘されるって30年前にIDE使ってたの? 構文エラーや型変換ミスならビルドプロセスで発覚しますよね。なんで実行もせずにプリンタの前に行ってるんですか? まさかインタプリタ型言語で帳票処理システムを当時組んだの?帳票出すプリンタ制御がいるのに?
その上流石にエラーでた行を点滅させるセンスは無いわ。『ビルド&実行&デバッガ起動&アタッチ』みたいなバッチを書いて走らせたとしても(話聞いてる分にはそんなレベルには思えないが)、数ヶ月間の研修でタイポしたりしたことは無かったのかな。
あったらフツー一回ぐらい構文エラーとか出るって思うだろ。プリンタの電源を見る意味がわからない。つーかビルドが成功かどうかを確認もせずにプリンタまで走っていく意味がわからない。もっと言うと、一回成功しただけで完成と思えるのもわからない。
もっとも、論理的無矛盾性が保証されているのなら、一回成功したら良いという事なのかも知れないが。

「言ってる方の演出によるところなのだろう。」とか、思いつつも、「今でも鮮明に思い出せます」とか何とか言って、意味があるのかないのかわかんねーような嘘エピソード(多分)を披露する必要があるのかな。とか、どーでもいいことばっかり会場で考えてました。
プログラミングに縁の無い人にもわかるようにわかりやすい話を。って事なら30年前の実在エピソードってことにする必要も、「論理矛盾」なんて言い方する必要もないっしょ。バグって言葉も十分一般的になっているし、それでもだめなら「間違い・誤り」って言っておけば良い訳で。

まぁ、こんなことを考えてた私は間違いなく天邪鬼です。はい。